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写真 こんな公園、日本ではここしかない

日本万国博覧会記念機構理事長
中井昭夫さん
なかい・あきお
1942年生まれ。広島県福山市出身。京都大学法学部卒。65年住友電気工業入社。その後関西NTTデータ通信システムズ社長、NTTデータ関西代表取締役常務を経て、2005年10月現職に。趣味は、読書とゴルフ。休日は夫婦で京都のお寺めぐり、美術館散策。高槻市在住。

 「万博の跡地によくこれだけの公園をつくったものです。これを決定し、実行した先見性に尊敬の念を持ちました。国民がひとつにまとまって成功した大阪万博だから、これだけ素晴らしいものができたのでしょう」

 中井昭夫さん(64)は昨秋、NTTデータ関西から日本万国博覧会記念機構の理事長に就任したとき、改めて1970年の大阪万博の偉大さを実感しました。

 6400万人が訪れたエキスポ70。跡地が万博記念公園となり、現在は文化施設、スポーツ施設、遊園地、温泉など、周囲にあらゆる機能がそろう都市公園として、府民に親しまれています。

 「テニスコートや野球場など、近隣の人が使おうと思ったらいつでも使える施設がある。こうした公共性と経済性を両立させた公園は、利益第一の民間では、とてもつくることはできません。こんな公園、日本ではここしかない」

人を呼ぶシンボルづくりを

 最近では、太陽の塔内部の見学会や、日本政府館に展示されたタペストリーの公開など、大阪万博を顧みる試みが話題を集めています。パビリオンのひとつだった鉄鋼館を、当時の展示品などを紹介する「万博記念館」としてリニューアルする計画も決まりました。

 「私たちの世代は高度成長期をまっしぐらに進んできて、ようやく生活の安定と心のやすらぎを求めるようになりました。今後は、万博から得たものを、後世に残していくのが課題です」

 利用者の声に応えるため、園内を自転車で回るのを日課にしている中井さん。「緑豊かな文化公園はできたけど、まだ万博の遺産として次世代に伝えたいハードはたくさんあります。太陽の塔、鉄鋼館、日本庭園…これらを少しお金をかけて、活用していきたい。太陽の塔がエッフェル塔のようになり、それを目当てに来る人があってもよい。万博記念公園そのものを広く知ってもらうシンボルをつくっていきたい」

 理想の公園づくりは、いまなお進行中です。

(編集委員 大野和子)
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