えるこみ > ドキュメンタリー映画「未来の食卓」

未来の食卓 今そこにある「食」への警告
特別試写会を開催しました。  今夏8月8日(土)からシネスイッチ銀座ほかで公開されるフランスのドキュメンタリー映画「未来の食卓」の特別試写会が、7月8日、中央区京橋の映画美学校第1試写室で開催されました。当日は雨もようの不安定な天候にも拘らず、抽選で選ばれたリビング読者約32人が続々参加。ご夫婦で参加されるなど、男性も多く、健康と環境の問題への関心の高さがうかがわれました。かわいらしい子どもたちの給食や屋外授業のシーンもありましたが、考えさせられることも多い作品で、見終わったみなさんは、真剣な面持ちでアンケート用紙に感想を書き込んでいらっしゃいました。
渡邊里香さん 映画を見て、ちょっとショックを受けました。農業大国の暮らしというのは、自分の中ではあこがれだったんですが、あのフランスにも、農業大国だからこその悩みがあるんだな、と知りました。私自身は、家ではオーガニックを買うようにして、食べ物には気をつけています。でも映画にもありましたが、なかなか100%とはいかないですね。でも、そういうつもりでやらなければ、と思いました。
加茂りん子さん 最近、日本でもアメリカでも蜂が少なくなっていて、農家の人が手で受粉しているところもあるというニュースを見たばかりでしたので、殺虫剤のことなどとても現実味がありました。私は娘が結婚し、そろそろ子どもがほしいという時期なのですが、少子化にはこういう環境の要素も影響しているんじゃないか、と危機感を感じました。農業と食の関係について、学校やマスコミなどでもっと話題にしてほしいです。
渋谷効民さん   一つひとつの問題に対して、関係のある統計の数字がさしはさまれているのがわかりやすかったです。いつも気になっていた食品添加物の名前とか遺伝子組み換えとか、聞き覚えのあるものが多く、身近に感じました。また「いけない」と批判するだけでなく、「こうすれば変えられる」という方法を提案していたのがよかったです。でもバルジャック村は緑が豊かだけど、東京のような都市はどうすればいいんでしょうか。
渋谷みゆきさん ブドウ農家の人の体に、あんなに被害があるなんて。私はフランスワインをよく飲んでいるんですが、やっぱり買うときはお手ごろな値段のものを選んでしまいます。自分の生活を快適にしようとするその裏に、こんな弊害が深いところでつながっているんだとわかりました。今、WinWinとかよく言われてますが、誰かだけが得をするんじゃなくて、みんながハッピーになるやり方を考えなければいけないと思いました。
  中島菜美さん 食に対する危険性というと、今まで中国などがいろいろとクローズアップされていたので、なんとなく発展途上の国の問題かと思っていたのに、フランスみたいな先進国がこんなに農薬被害で苦しんでいるなんて。今日はこういう内容だということを知らずに、単に試写会ということで来たので、びっくりすることばかりでした。漠然と「国産なら安全だ」と思いこんでいたけれど、もっと関心を持たなければいけませんね。
  太田理恵さん 私は、オーガニックの食品をよく買っています。それは安全ということもありますが、何より味です。映画の中でも、子どもたちがオーガニックの食材を好きになっていましたが、本当においしいんですよ。でも私は今日この映画を見て、逆にあらためて食の安全の重要性を感じました。これがフランスで、今、起こっていることというのが驚きです。農薬の使い方とか、日本だとあれほどじゃないような気がするんですけど。

●ブログ「ゆかりんのTV大好き

えるこみで人気No.1ブログ「ゆかりんのTV大好き」でお馴染みのゆかりんさんも試写会に参加してくれました。

おそろしー!毎日私が口にしているもの・・・生まれてこのかた40うん年食べてき たモノって、どんだけ体に悪いんだ? 食料自給率100%のフランスでさえ、こうなのか。じゃあ日本はどうなる? 映画のワンシーン。子どもが給食で食べるおかずー「ソーセージ」や「豆類」を口に 入れるたび、その食べ物の”添加物”が表示され、ぞっとした。 野菜にもたっぷり農薬がかかっているという。 別のシーンでは「化学物質による環境汚染が、癌や糖尿病などの原因になっている」 と警告する。 この手の映画、たいてい興味あるのは女性たち。でも男性にも見てほしい。”食糧の オーガニック化”なんて結局、国をあげてやらないと変わらないから、 政治家さんにも・・・それほど生々しいドキュメンタリーだ。

ドキュメンタリー映画「未来の食卓」 子どもたちが問いかける「食の安全」
子どもたちの未来を守るために バルジャック村はオーガニック給食を始めた  フランスといえば、ワインやチーズなど、グルメなイメージがあります。ヨーロッパ有数の農産物輸出国で、自給率も高いそのフランスが、今「食の安全」に大きな問題を抱えていることは、あまり知られていないのではないでしょうか。
この映画の監督でありプロデューサーでもあるジャン=ポール・ジョーは、2004年に結腸ガンを発病。その原因を追究していくうちに、食べ物と健康について、ひいては農業を取り巻くさまざまな問題に行き当たり、使命感につき動かされるようにしてこのドキュメンタリーを作りました。映画の原題は「子どもたちは(いつか)私たちを告発するでしょう」。自分たち大人が今行動しなければ、子どもたちの未来を台無しにする、という切迫した気持ちが感じられます。 それにしても、これほど多くの子どもたちが、ガンや白血病に苦しんでいるとは。思いを絞り出すように語る母親たちの話には、胸が痛くなります。普通に生き、大事に育ててきたはずなのに「なぜ自分の子が?」。効率と利潤を優先した社会のあり方は、気がつけば、とてつもなく大きな影響を及ぼしていたのです。 だからこそ、南フランスの小さな村・バルジャックで導入された「オーガニック(有機)給食」は画期的な試みの一歩と言えるでしょう。村長が見据えているのは村の「今」でなく「未来」。
未来の食卓 公式ホームページ
8月上旬よりシネスイッチ銀座、ほか全国順次公開あらすじ 2006年、ユネスコ・パリ本部では「ガンと環境汚染」についてのシンポジウムが開かれていた。「我々の子どもたちは、近代史上初めて親の世代より長生きができない」。以前より確かな証拠が出たのかとの質問に、研究者は「もはや証拠など問題する時期ではない。今求められているのは、政治的解決策です」と断言した。 その年の9月。フランス南部の小さな村バルジャックは、村の小中学校と高齢者への給食を、年間を通してオーガニック(有機)にするという試みに着手する。村では、男たちが農薬で体に変調をきたしたり、病院では子どもの白血病患者が増えたりしていたのだ。有機って高いんじゃないの?という懐疑的な意見に対し、村長は「子どもたちの食事は健全で最良でなくてはならない。お金の問題ではない。良心の問題だ」と語った。子どもたちは学校で有機野菜を食べるだけではなく、実際に野菜を栽培もし、環境について学び、「オーガニック」を身近に感じ始める。それは、親たちの食生活にも変化を与えていくのだった。